
スイスで有名な山と言えばマッターホルンとアイガーだと思います。
特にアイガーは、mont-bellの辰野 勇氏が北壁を日本人第二登したことでも知られています。
今回はそのアイガー山麓にあるGrindelward(グリンデルワルト)、さらにそこから登山列車で行くJungfraujoch(ユングフラウヨッホ)に行ってきました。
ツェルマットで話したスイス人の老夫婦に「ユングフラウヨッホは絶対に行った方がいい」と言われたので。
行くまで知らなかったのですが、そこにあるアレッチ氷河は世界遺産にも選ばれていてまさに絶景でした。
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服装
ウルトラライトダウンジャケット (UNIQLO)
フリース (mont-bell クリマプラス)
長袖シャツ (mont-bell)
ストームゴーシュアルパインパンツ (finetrack)
スポーツタイツ (asics)
スキー用手袋 (UNIQLO)
靴下(mont-bell&UNIQLOの重ね履き)
ティトンブーツ(mont-bell)
この日のユンフラウヨッホ展望台テラスの気温は-10℃ぐらいでした。
そこまで低くはないですが風が非常に強く、テラスはものすごく寒かったです。
上下もう一枚ずつ着込んでもいいかもしれません。あとダウンジャケットかハードシェルは必須。
日程
グリンデルワルトには11月と12月の2回訪れました。一回目は天気が悪くすぐ引き返しましたが。
◯11月16日
0900 Zurich(チューリッヒ) →電車→ 1120 Intelaken Ost(インターラーケン オスト)
1155 Intelaken Ost(インターラーケン オスト) →登山列車→ 1250 Grindelwald(グリンデルワルト)
1420 グリンデルワルトを出てチューリッヒへ戻る
◯12月15日
前日は観光でスイスの首都であるBern(ベルン)に宿泊していた。
0740 Bern(ベルン) →電車→ 0840 Intelaken Ost(インターラーケン オスト)
0845 Intelaken Ost →登山電車→ 0945 Grindelwald(グリンデルワルト)<経由>
0950 Grindelwald →登山電車→ 1025 Kleine Scheidegg(クライネ・シャイデック)
1030 Kleine Scheidegg →登山電車→ 1120 Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)
展望台観光&昼食
1425 Jungfraujoch →登山電車→ 1520 Kleine Scheidegg
1535 Kleine Scheidegg →登山電車→ 1710 Intelaken Ost
あとはもう一度ベルンでクリスマスマーケットに寄ってからチューリッヒに帰りました。
乗り換えが必要なのは「Intelaken Ost」と「Kleine Scheidegg」です。
特に記述はしませんでしたが、Interlakenからの行きと帰りでは違うルートを通りました。
費用
Bern →電車→登山電車→ Jungfrahjoh(往復):約150 CHF
Half fareカードを使っての値段です。登山鉄道の料金はハンパじゃなく高いので、
Half fareカードあるいはSwiss Passを買うことをおすすめします。
チューリッヒからだとさらにかかるので正規料金だと往復3万円を越えます。
展望台施設やテラスの見学にお金は必要ありません。あとお金を使ったのは昼食代のみ。
ただ、氷の洞窟を見たい場合にはかかるかもしれません。僕たちは行かなかったのでそこは分かりません。
詳細
◯ 11月15日
前日に見た天気予報では晴れ時々曇りというまずまずの予報だったのでグリンデルワルトに行く事にした。
ところがインターラーケンに着いた時点でもう曇り。うーん、なんか嫌な予感しかしない。

乗り換え電車を逃して時間があったので駅付近を少しぶらぶら。例によって川の色が・・・。

駅前に日の丸。このあたりも日本人観光客が多いって話です。

ようやく次の電車が来たのでグリンデルワルトへむけて出発。インターラーケンにまったく雪はなし。
グリンデルワルト周辺の地図。スイスの観光列車にはこういった地図があるから嬉しい

30分ぐらい走るともうこんな感じ。さらに天気も悪くなる・・・。

グリンデルワルト到着
ちなみに説明をするとグリンデルワルトを訪れた11月16日は完全にオフシーズン。
スイスは夏のハイキングシーズンと冬のスキーシーズンがハイシーズンで電車も増えます。
逆に10、11月や4、6月などはオフシーズンで電車も少なく人もほとんどいない。
駅にあるスキーリフトなどの案内板。赤ランプは「休止中」の意味。ほとんどやってない。

店も10件に1件やってるかどうか。これは完全に日を間違えたなー。
ショーウィンドウの電気はついていますが営業していません。

グリンデルワルトのマップ。(左)夏版、(右)冬版


あ、mont-bell! スイスではここでしか見なかった。辰野氏の影響でしょうか?

この後1時間半ぐらい天気の回復を待ちましたが改善しなかったのであきらめて帰った。
◯ 12月15日
1ヶ月後、ハイシーズンの12月。天気も悪くなかったのでリベンジを果たすことにした。
朝早くベルンを出発。8時を過ぎるとようやく日が昇りだす。今日の運命を決める天気。

グリンデルワルトに到着。今回はここでは降りずにそのままKleine Scheidegg(クライネシャイデック)を目指します。
列車から撮影。街の後ろにはアイガーが迫る。すごい迫力!

さらに登山列車に揺られること30分、だいぶ雪が深くなってまいりました。

クライネシャイデックに到着。ここで列車を乗り換えてJungfraujoch(ユングフラウヨッホ)に行くよー。
乗り換えがなかなかシビアでトイレに行ってから写真を撮っていたらあやうく乗り過ごすとこだった。
乗り過ごすと次の列車は1時間ないので注意。

列車からの景色。「きれいだろ・・・これ・・・。写真なんだぜ・・・」
空と雪のコントラストがつい絵かと思ってしまうぐらいのクオリティ。たくさんの氷河もきれい。


列車はいよいよながいなが〜いトンネルに入る。アイガーの中をぶち抜いてトンネルにしてユングフラウヨッホまで列車で結ぶという大胆さ。こんな大規模な工事が100年前に行われているのです。この工事を企画した人、また実際に掘った鉱夫には頭が下がる。良いか悪いかは賛否両論あると思いますが、こういう大胆ことをやってのける人は尊敬。
この先、Eigerand、EismeerとJungfraujoch、3つの駅にとまります。
前者二つは完全にトンネルの中の駅ですが、展望台がありアイガーの中から外を見渡せる。
電車は5分程度止まり、ちゃんと見学時間が設けられている。この景色は割愛、ぜひ現地で!
ついにJungfraujochに到着! 「ヨーロッパで一番高い鉄道駅」です。
展望台施設には見るとこいっぱい。最高点にある展望テラスはCのSPHINX(スフィンクス)です。


スフィンクス、本当の『Top of Europe』

世界遺産、アレッチ氷河の絶景が広がる。氷河はほぼ雪に覆われてますが、笑

(左)反対側もいい高度感、いい景色 (右)Mönch(メンヒ)も見える


展望台は風が強く急いで写真を撮って退散。寒すぎてデジカメを5分ぐらい外に出してると電池がゼロになる。これだからニッケル-水素電池は・・・。
ここのテラスで2人組の日本人グループと知り合い一緒に回らせていただきました。
楽しかったですしワインも頂いてしまい、ありがとうございました。
テラス以外にも3ヶ所ほど外に出て景色を眺める事ができるポイントが用意されている。
ぜひ実際に行ってみてください。
ヒデゥンクレバスに注意! 今年の夏にツェルマットで日本人がクレバスに落ちて亡くなってしまった事故があったと記憶しています。気をつけないといけないですね。

この後はその日本人の方々と昼食とワインをいただき、インターラーケンに帰った。
天気もよく世界遺産のアレッチ氷河もきれい。老夫婦の言った通りここは来て正解でした。
ツェルマットとユングフラウヨッホは来るべき。写真じゃ表現できないパノラマがあります。
(おまけ)あし!

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