金銭的な余裕があるのなら雑誌などを参考にして一通りの用具を揃えればよい。しかし、当時の僕(学生)のようにお金があまりない人向けに最低限必要な用具を列挙してみた。すなわち登山靴、雨具、下着の3つ。これは絶対に用意しましょう。僕はこの3点を揃えて富士山に登りました。
これを揃えずに遭難しても自己責任としか言いようがないと思います。用具を用意して楽しい登山をしましょう。
1. 登山靴
これがないと始まりません。通常の運動靴でもいいと考えている人がいますが、登山靴は絶対に買うべきです。このブログに「登山靴 必要」で検索して訪れる人がけっこういるんですね。もう一度繰り返しますが必要です。滑りやすさやフィット感など、特に防水性が全く違います。
この先登山を続けるなら悪天候の登山を経験する可能性があります。その時、滑りやすさや防水性は誇張ではなく命を左右します。また、ミドルカットやハイカットのものをならば足首が固定されて足をひねったりすることを防げます。
足を挫いて動けなくなってしまったら即遭難コース。山登りはとても楽しいですが、その反面かなり危険がともなう趣味だと思います。
かくいう僕は初登山の時、スニーカーで蔵王山に登りました。その時期の蔵王山には残雪があり、手と尻をつきながら苦労して斜面を移動した思い出があります。もちろんスニーカーの中はびしょびしょでした。その次からは登山靴を買って臨むようになりました。
[種類、素材]
登山靴の種類にはローカットとミドルカット、ハイカットがあります。
ハイキングや軽い山登りにはローカットでいいですが、2000m級以上の山に登るならミドルカット以上をおすすめします。
初心者ならミドルカットが適当だと思います。いずれ縦走といったハードな登山をする時にハイカットのシューズを買いましょう。
素材としては防水性、通気性に優れるGORE-TEXにすること。
[メーカー、ブランド]
これは完全に好き嫌いがあると思うので一概に言えません。
しかし、僕はコストパフォーマンスのみで選ぶとmont-bellのミドルカットやハイカットだと思います。
このあたりなら15000円程度でGORE-TEX素材のものが手に入ります。特に靴は使用頻度が高く買い替えることが多いと思います。
金銭的に余裕がない僕はmont-bellを愛用しています。最初は安めのGORE-TEXから入って、慣れてきたら少し高いブランドや違う種類に手を出ていきましょう。
靴は絶対お店で試し履きして、自分の足にフィットしたものを購入してください。試しに履いて歩いたり坂の上り下りをしてください。
人によって足の形は異なります。mont-bellでは岩の置物があり、靴を試着して足に合うか確かめるることができます。
↑僕が使用しているシューズ。色は赤ですが
しっかりした登山靴を買って快適で安全な登山を楽しみましょう。
2. 雨具
登山を始めるにあたって必要な装備として登山靴をあげましたが、次は雨具についてです。夏や秋は天気の変化が早く朝は晴れていても途中で雨に変わる場合も多くあります。体が濡れると急速に体温が下がり、ひどくなると夏でも低体温症に陥ることがあります。2009年7月のトムラウシ山遭難事故で8名が低体温症で亡くなってしまったことは記憶に新しいですよね。遭難を避ける一番の方法は悪天候の時には登山を諦めることですが、どうしても悪天候を避けられなかった場合に自分を守ってくれるのは雨具と防寒着です。雨具は防寒着としても使うことができるため、妥協しないようにしましょう。
[素材、形状]
雨具としても、登山靴と同様に防水性および通気性も高いGORE-TEXなどの生地のものを選びましょう。雨天の時はいかに体を濡らさないかが重要になりますので上下セットで買うのが望ましいです。また、フード付きを買いましょう。稜線では雨だけではなく風も強い場合があります、フードがないと濡れ方がひどくなりますし、雨が目に入りやすくなります。
[ブランド]
やはりコストパフォーマンスではmont-bellが個人的におすすめです。最も安いレインダンサー
↑僕の使用している雨具
mont-bellはコスパが良いからか山で多く見かけます。お金はあまりかけたくないけれど人とかぶるのが嫌だという人はパンツをmont-bellにしてジャケットを他のブランドにしてもいいかもしれませんね。僕もいずれはそうする予定です。



3. 下着
下着
登山中は体が温まっているので問題はないですが、立ち止まった時に汗が冷えて急に体の熱が奪われます。
登山用のものだと3000円から5000円します。僕はジョギング用の2000円のシャツを下着にしていますが、それで不自由したところは今のところありません。もっと寒い時期に登るようになったら改善する必要があるのでしょうけど。
最低でも以上の3点を揃えて登山しましょう。
これに加えてザックが必要になります。なのでこれだけそろえると初期費用は5万円ぐらいでしょうか。
これを高いと思うかは人それぞれでしょうが、登山は危険が伴うもの。これで危険度が下がるなら僕は安いものだと思います。
それに、一度買えばしばらくは使うことができるので、ショップに持っていけばできる限りリペアもしてくれます。
また、山へ行く時には非常用装備は必須です。山は天候の変化も激しくどんなトラブルがあるか分かりません。
最低でもエマージェンシーシート、なるべくツェルトやシェルターを用意してください。
シェルターの大切さはいろんな方が語っていますが1万円以上とそれなりに金額が高いので敬遠しがちです。
が、やはりエマージェンシーシートとは通気性や保温性能が段違いです。
ベテランの方々がシェルターの必要性について詳しく書いています。記事はこちらやこちらから。
次に心構えについてです→こちら
これにプラスでシェルターですね。
これが無いと、何かあった時に防御態勢がとれません。
一昨年の白馬をはじめとしたGWの遭難数件、数年前のトムラウシの大量遭難死、20数年前の立山真砂岳8人死亡・・・これらも全てシェルターがあれば誰一人死ななくて良かった遭難ですね。
それと、リンク張らせていただきました。
お互い、みんなのお役にたてる情報を発信していきましょう。
たしかにシェルターなどの非常用装備は必要ですね。追加しておきます。
特に春先や秋には天候が悪化すると雪になる可能性もありますし。
リンクありがとうございました。よろしくお願いします。
あれは靴内部への異物の侵入を防ぐためだけのものです。
ゴアテックス等防水透湿機能素材を使ったものなら、長靴的な機能も追加されます。
それら機能と引き換えになるものは、足首を固定することによる膝や股関節への負担増。
人間の体は全てが連携して動くようにできており、その一部を固定すれば他に影響が出るのは当然です。
もう少しきちんと物事を考え、道具の本質を知る必要があるように感じました。